日米外相会談 普天間問題でクリントン長官「日本政府と協議」(産経新聞)

 【オタワ=今堀守通】岡田克也外相は29日夜(日本時間30日午前)、主要国(G8)外相会合が開催されたカナダ・オタワ近郊のガティノーでクリントン米国務長官と会談した。岡田氏は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題を5月末までに決着させる方針を改めて伝え、クリントン氏も協議には前向きな姿勢を示した。

 岡田氏は、普天間問題について、26日のルース駐日米大使との会談で新たな移設先の検討状況を伝達したことを踏まえ、「日米間で今後、さらに議論したい。5月末までに決着したいと鳩山由紀夫首相も決意している」と述べた。クリントン氏は「日本政府と引き続き協議する」とこたえた。

 鳩山政権は、米軍キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市)陸上部に600メートル級のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)を建設し、訓練機能を鹿児島県・徳之島などに移転する分散移転案と、最終的に米軍ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)沖に代替施設を造る「2段階移設案」を検討している。

 岡田氏はワシントン滞在中の29日午前(同29日深夜)に、ゲーツ国防長官とも会談した。

 ゲーツ氏は「日米同盟は日米双方にとって死活的に重要だ。今後とも米政府は、日米安保条約のもと、日本防衛の義務を誠実に果たし、核を含む抑止力を維持する」と述べた。その上で「日米同盟の深化を建設的に行っていくためにも、普天間問題の解決が重要だ」と指摘した。

 さらに普天間問題では、「沖縄の海兵隊は日米同盟にとって極めて重要だ。日本政府と協議し、早期に解決したい」と強調した。

 岡田氏は、日米外相会談の前にジョーンズ米大統領補佐官(国家安全保障担当)と電話で会談、両氏は普天間問題を含めた日米間の問題に連携して対処していくことを確認した。

 ジョーンズ氏とはワシントン滞在中に会談を予定していたが、同氏がオバマ大統領のアフガニスタン訪問に同行したため実現できなかった。岡田氏はジョーンズ氏に、アフガン訪問成功の祝意を伝えた。

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